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飯塚市の注文住宅|高断熱・高気密で光熱費はどれだけ安くなる?6地域のシミュレーションで解説
「高断熱・高気密の家は光熱費が安くなる」という話を聞くけれど、「本当にそんなに安くなるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
特に飯塚市は、夏冬の寒暖差が大きい地域。
冬の冷え込みや夏の猛暑に、エアコンをつけっぱなしにする生活は、家計に大きな負担をかけます。
高断熱住宅の初期費用が高くても、長期的に見て経済的なメリットがあるのかどうかは、家づくりで最も重要な判断基準の一つです。
この記事では、飯塚市(6地域)の気候条件に基づいた光熱費のシミュレーションを公開します。
高断熱・高気密住宅が、あなたの家計にどのくらいのインパクトをもたらすのかを具体的に解説します。
📊 飯塚市(6地域)の住宅性能と光熱費シミュレーション

飯塚市がある6地域の気候データを基に、一般的な住宅と高性能住宅の年間光熱費を比較シミュレーションします。
このシミュレーションでは、主に冷暖房費の削減効果に注目します。
【前提条件】シミュレーションモデルの比較
延床面積35坪程度の標準的な4人家族の住宅を想定し、3つの異なる性能レベルで比較します。
使用機器や生活スタイルは同一と仮定しています。
住宅タイプ|断熱性能(UA値)目安|気密性能(C値)目安
① 従来の住宅(旧省エネ基準)|1.5〜2.0程度|5.0以上
② ZEH基準の住宅|0.60以下|1.0程度
③ HEAT20 G2クラスの高性能住宅|0.46以下|0.5以下
年間光熱費(冷暖房費)の削減効果シミュレーション
飯塚市の気候データに基づいた、各住宅タイプでの冷暖房にかかる年間費用(目安)です。
住宅タイプ|年間冷暖房費(目安)|従来の家との差額
① 従来の住宅|約20万円|-
② ZEH基準の住宅|約12万円|年間約8万円の削減
③ HEAT20 G2クラスの高性能住宅|約8万円|年間約12万円の削減
HEAT20 G2クラスの高性能住宅なら、従来の家と比べて年間約12万円の光熱費削減効果が見込めます。
💡 なぜ高断熱・高気密住宅は光熱費が安くなるのか?

光熱費の削減効果は、単に高効率なエアコンを使っているからではありません。
家の「魔法瓶性能」が、エネルギー消費量を根本から抑える仕組みを解説します。
1. 断熱性能(UA値)による「熱の出入り」のカット
高断熱住宅は、分厚い断熱材や高性能な窓(トリプルガラスなど)によって、外気の影響をシャットアウトします。
冬は室内の暖かい空気が外へ逃げるのを防ぎ、夏は屋外の熱が室内に入り込むのを防ぎます。
これにより、エアコンが「設定温度を維持するため」に働く時間を大幅に短縮できます。
2. 気密性能(C値)による「隙間風」の防止

気密性能(C値)が低い家は、壁や窓の隙間から、せっかく温めた(冷やした)空気が逃げ出し、外の空気が侵入してしまいます。
これは「隙間風」として冷暖房効果を台無しにし、計画外の換気により快適な室温を保てません。
高気密住宅は、この熱損失の無駄をゼロに近づける役割を果たします。
3. 飯塚市の気候に適した「ついで暖房」効果
飯塚市では、冬場に少し暖房をつけた後、その熱が逃げにくいため、廊下やトイレまで暖かく保たれます。
これにより、各部屋で個別に暖房をつける必要がなくなり、全館空調に近い状態を少ないエネルギーで実現します。
特に朝晩の寒さが厳しい飯塚では、この「ついで暖房」効果が大きな光熱費削減に繋がります。
💰 高性能住宅の「初期費用」は回収できる?長期的な経済効果
高性能住宅は従来の住宅に比べて建築費が高くなる傾向がありますが、その初期投資は、本当に光熱費の削減で回収できるのでしょうか。
20年間の累積コストで比較する
仮に、HEAT20 G2クラスの家が従来の家よりも建築費用が300万円高くかかったとしましょう。
しかし、年間12万円の光熱費削減があれば、25年間で削減額の合計が300万円に達し、初期投資を回収できる計算になります。
さらに、高断熱住宅は太陽光発電(ZEH)との相性が抜群です。

削減した冷暖房費に加えて自家発電した電気を消費することで、電気代をゼロに近づけたり、売電収入を得たりすることも可能になります。
住宅ローン金利の優遇と補助金の活用
ZEHや長期優良住宅など、高性能な住宅は、住宅ローン金利の優遇(フラット35Sなど)や、国や自治体の補助金制度を利用できる可能性が高くなります。
これらの優遇制度を利用することで、初期費用の負担を軽減することが可能です。飯塚市での補助金情報についても、確認しながら計画を進めましょう。
⚠️ シミュレーション結果と実際の光熱費のズレを防ぐには?
シミュレーションはあくまで目安です。実際の光熱費を安く抑えるために、以下の点に注意しましょう。
1. 気密性能(C値)の測定を徹底する
断熱材の性能が良くても、家全体に隙間があれば光熱費は上がり続けます。
契約前に、「全棟でC値測定を実施し、基準値をクリアしなければ引き渡ししない」という住宅会社を選びましょう。
飯塚市で実際に建てる家の性能を数値で保証してもらうことが重要です。
2. 適切な「日射遮蔽」を行う

飯塚市の夏は日差しが強いため、いくら高断熱でも窓から熱が入り込むと冷房費が増大します。
高性能な窓を選ぶことに加え、夏場は必ずカーテンやブラインド、外付けの庇などで日射を遮蔽する使い方を意識しましょう。
これは、住む人の努力も必要になる部分です。
3. 適切な換気計画とメンテナンス
高気密住宅では、計画的な換気システムが不可欠です。
換気システムのフィルターが詰まると、冷暖房効率が下がり、光熱費が増える原因になります。
定期的なメンテナンスを怠らないよう、計画時に確認しておきましょう。
📝 まとめ:飯塚市での家づくりは「ランニングコスト」まで考慮を
高断熱・高気密住宅は、初期費用が高く見えても、飯塚市の気候において年間数十万円単位での光熱費削減効果が見込めます。
特に、住宅ローンの返済期間である35年間で見れば、その経済効果は数百万単位に及びます。
目先の建築費だけでなく、「建てた後のランニングコスト」まで含めたトータルコストで判断することが、失敗しない賢い家づくりの鍵です。
まずは、あなたの希望する性能でどのくらい光熱費が削減できるのか、具体的なシミュレーションを住宅会社に依頼してみましょう。
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