社長ブログ
オシャレに見せるための最重要テクニック!照明計画で家の印象は劇的に変わる
「オシャレな家にしたい」という願いは、誰もが抱くものです。
しかし、壁紙や床材にこだわるのと同じくらい、いやそれ以上に重要なのが「照明計画」です。
どんなに素敵なデザインの家でも、照明計画が画一的だと台無しになってしまいます。コストを抑えつつ、空間を一気に格上げする照明計画の秘訣を解説します。
なぜ照明計画が「最重要」なのか?(計画How-to)
照明計画を工夫することが、家づくりでオシャレさを追求する上で最も簡単で、かつ効果的な手段となります。
安価にオシャレを実現する魔法

しかし、照明の数を増やし、種類を工夫する方が、はるかに安く、劇的な変化をもたらす場合が多いです。
シンプルな内装の家であったとしても、照明を戦略的に配置するだけで、空間に奥行きと立体感が生まれ、非常にオシャレで高級感のある空間を演出することが可能です。
シーリングライトだけは「もったいない」
各部屋の中心に、部屋全体を均一に明るく照らす「シーリングライト」だけを設置するのは、非常にもったいないことです。光と影のコントラストが生まれないため、空間が単調に見え、せっかくの素敵な内装が生かされません。
リビングやダイニングといった家族が集う空間では、複数の小さな照明(ダウンライトや間接照明)で「陰影」を作り出すことが、オシャレに見せるための基本中の基本です。
要点:照明は、高価な資材を使わずに家のデザインレベルを引き上げる、最もコスパの高いツールです。
オシャレ照明 VS 実用照明(メリット・デメリットの整理)
照明計画を考える上で、すべての空間でデザイン性を優先する必要はありません。「快適性」と「オシャレさ」のどちらを優先するか、空間の用途によって使い分けることが大切です。
実用性を重視する「シーリングライト」の役割

- 勉強や読書、細かな作業をする際に、手元に不必要な影ができず、目のストレスを最小限に抑えられます。
- 「わずかなストレスもなく快適に暮らし、幸せに暮したい」という、実用性・快適性を最優先したい方にとっては最適な選択肢です。
書斎、子供部屋、ウォークインクローゼットなど、作業効率が求められる場所には、この均一な光が適しています。
オシャレな空間を演出する「間接照明・多灯分散」

- 間接照明:壁や天井を照らすことで反射光を利用し、柔らかく優しい光でリラックス効果を高めます。
- ダウンライト:天井に埋め込むため、器具自体が目立たず、天井面がすっきりしてモダンな印象になります。
- 多灯分散:複数の小さな照明を分散して配置することで、必要な場所に必要な光を与え、立体感のある空間になります。
オシャレな空間、高級感のある空間を演出したいなら、この多灯分散と間接照明の組み合わせが不可欠です。
要点:空間の用途に合わせて「オシャレな空間」か「快適な暮らし」か、優先順位を決めましょう。
後悔しないための照明計画3つの視点
実際に照明計画を進める際に、設計担当者と共有すべきチェックポイントをご紹介します。
視点1:生活シーンに合わせた「調光・調色」を

- 調光:明るさを変えられる機能。映画鑑賞時には暗く、団らん時には少し明るくなど、シーンに合わせて調整できます。
- 調色:光の色を変えられる機能。昼白色(白っぽい光)は勉強や作業に、電球色(オレンジっぽい光)はリラックスタイムにと使い分けましょう。
視点2:壁やアートを「照らす」意識
照明は「部屋全体を明るくする」だけでなく、「見せたいものに光を当てる」という意識が大切です。
- 壁に飾るお気に入りのアートや写真、エコカラットのような凹凸のある壁材にスポットライトを当てると、陰影が強調され、その素材やアートが主役になります。
- 廊下や階段の足元を照らす「フットライト」も、実用性と同時にホテルのようなオシャレな雰囲気を演出できます。
視点3:器具の「見た目」より「光」の質
高価なシャンデリアなどの照明器具にこだわりすぎるよりも、安価なダウンライトやスポットライトを「数多く配置」する方が、結果的に空間の満足度は高くなります。
照明の「光」の質と「配置」にこだわることが、最も費用対効果が高いことを覚えておきましょう。
要点:多灯分散と陰影、そして調光・調色機能で、空間に深みを持たせましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q. オシャレな照明計画はなぜコストパフォーマンスが良いのですか?
- A. 高価な天然木や造作家具を使うよりも、比較的安価なダウンライトや間接照明を多めに配置する方が、空間の雰囲気を劇的に向上させられるためです。シンプルな内装でも、照明の工夫だけで高級感を演出できます。
- Q. 勉強部屋など実用的な部屋もオシャレな照明にすべきですか?
- A. 一概には言えません。読書や勉強をする場所では、影が少なく均一に明るい「シーリングライト」の方が快適に過ごせます。空間の目的(くつろぎor作業)に応じて、照明の種類を使い分けることが大切です。
- Q. 照明器具の選び方で最も重要なことは何ですか?
- A. 高価な照明を一つだけ買うよりも、安価な照明を「多灯分散」させることです。光源を分散させ、光の濃淡(陰影)を作ることで、空間に奥行きと立体感が生まれ、よりオシャレな雰囲気を演出できます。
まとめ
照明計画は、家づくりで最もお金をかけずに「オシャレ」を実現できる要素です。
シンプルなシーリングライトだけで済ませるのではなく、リビング・ダイニング・寝室など、デザイン性を重視したい空間では、ダウンライトや間接照明を多用し、意図的に陰影を作る計画を立てましょう。
ご自分が「オシャレな空間を演出したいのか?」「わずかなストレスもなく快適に暮らしたいのか?」をよく考え、設計士に希望を伝えてみてください。
用語ミニ解説

- シーリングライト
- 天井に貼り付けて、部屋全体を均一に明るく照らす照明器具。実用性に優れる。
- ダウンライト
- 天井に埋め込む小型の照明器具。器具が目立たず、複数配置することで陰影を演出できる。
- 間接照明
- 光を壁や天井などに一度当てて反射させる照明手法。器具自体が見えず、柔らかい光でリラックス空間を作るのに適している。
- 多灯分散
- 一つの大きな照明器具ではなく、小さな照明器具を複数(多灯)に分けて(分散)配置する照明計画の考え方。