社長ブログ

瓦屋根は重くて危険?福岡・飯塚で後悔しない屋根材選びと瓦の本当のメリット

瓦屋根は重くて危険?福岡・飯塚で後悔しない屋根材選びと瓦の本当のメリット

 

 

屋根材選びで「瓦は古くて重いから」と候補から外していませんか?

 

実は、耐久性や快適性を重視する方にとって、瓦は非常に合理的な選択肢です。

 

初期コストや耐震性の不安を解消しながら、現代の家づくりで瓦を選ぶメリットを解説します。

 

 

なぜ今、あえて「瓦」が選ばれるのか

 

最近の住宅ではガルバリウム鋼板などの金属屋根が人気ですが、一方で「やっぱり瓦にしてよかった」という声も根強くあります。

 

その最大の理由は、実際に暮らして感じる「快適さ」と、将来を見据えた「経済性」にあります。

 

 

雨音が気にならない静かな暮らし

 

 

瓦には厚みがあり、素材自体が音を伝えにくい性質を持っています。

 

そのため、激しい雨が降っても室内には「バラバラ」という雨音が響きにくく、静かな環境が保たれます。

 

金属屋根の場合、雨音対策として制振材や断熱材を工夫する必要がありますが、瓦はその重量と素材特性だけで高い遮音性を発揮します。

 

寝室が2階にある場合や、静かな時間を大切にしたいご家庭にとって、この静粛性は大きなメリットになります。

 

 

夏は涼しく、冬は暖かい断熱効果

 

 

瓦屋根は「空気層」を持つ構造になっています。

 

瓦と屋根下地(野地板)の間に空間があるため、熱が直接屋内に伝わるのを防いでくれます。

 

特に夏場、屋根の表面温度は高温になりますが、瓦の断熱性と通気層のおかげで、小屋裏(屋根裏)への熱ごもりを軽減できます。

 

エアコンの効きが良くなり、光熱費の抑制にもつながります。自然の力で快適さを保つ、エコな素材と言えるでしょう。

 

一言まとめ:遮音性と断熱性に優れ、静かで快適な住環境を作れるのが瓦の魅力です。

 

 

長い目で見るとお得? メンテナンスと費用の真実

 

家づくりでは建築時の「初期費用」に目が行きがちですが、長く住む家だからこそ考えたいのが、入居後にかかる「メンテナンス費用」です。

 

瓦の真価は、このランニングコストの低さにあります。

 

 

「塗り替え不要」が生むコストメリット

 

一般的なスレート屋根や金属屋根は、10年〜15年ごとに塗装のメンテナンス(塗り替え)が必要になることが一般的です。

 

足場を組んで塗装をするには、一度に数十万円から百万円近くの費用がかかることもあります。

 

一方、陶器瓦(釉薬瓦)は、お茶碗と同じ焼き物です。紫外線による色あせがほとんどなく、原則として塗装によるメンテナンスが不要です。

 

30年、40年と住み続けたとき、メンテナンス回数の差が大きな金額差となって現れます。

 

 

 

部分交換ができる強み

 

万が一、飛来物などで瓦が割れてしまった場合でも、瓦屋根なら「割れた1枚だけ」を交換することが比較的容易です。

 

大きな一枚板の屋根材の場合、部分補修が難しく全体的な工事が必要になることもありますが、瓦はメンテナンス性にも優れています。

 

初期費用は確かに他の屋根材より高くなる傾向がありますが、メンテナンスの手間と費用を抑えたい方にとっては、非常にコストパフォーマンスの良い選択肢と言えます。

 

 

一言まとめ:初期費用は高くても、塗り替え不要で維持費が安いため、生涯コストは有利になります。

 

 

「瓦は重くて地震に弱い」は本当か?

 

瓦を検討する際、最も懸念されるのが「耐震性」ではないでしょうか。

 

「頭が重いと揺れやすい」というイメージをお持ちの方も多いはずです。

 

しかし、現在の建築基準法と最新の瓦技術は、その不安を解消しています。

 

 

「重い」ことを前提にした構造計算

 

現在の建築基準法では、屋根の重さに応じて必要な壁の量(耐力壁)や配置が決められています。

 

つまり、瓦屋根にする場合は、その重さに耐えられるよう、最初から柱や壁を太く・多く設計するというルールになっています。

 

「瓦だから倒壊する」のではなく、「屋根の重さに見合った構造計算がされていない古い建物」がリスクを抱えているのです。

 

新築で適切な構造計算(許容応力度計算など)を行えば、瓦屋根でも十分な耐震性を確保できます。

 

 

進化する「防災瓦」と固定方法

 

 

さらに、瓦自体も進化しています。現在主流の「防災瓦(ロック瓦)」は、瓦同士をアームで噛み合わせ、一枚ずつ釘やビスで垂木に固定する工法が標準です(ガイドライン工法)。

 

これにより、巨大地震や大型台風でも瓦がズレたり落下したりするリスクは劇的に低減されました。

 

「瓦=落ちる」というイメージは、過去のものになりつつあります。安心して採用いただける技術が整っています。

 

 

一言まとめ:適切な構造計算と防災瓦の採用により、現代の瓦屋根は高い安全性を確保しています。

 

 

瓦屋根が向いているかのチェックリスト

 

瓦の魅力をお伝えしましたが、すべての家に最適とは限りません。

 

ご自身の計画に合っているか、以下のポイントで確認してみましょう。

 

▢  長く住み続ける予定で、将来のメンテナンス手間を減らしたいですか?

▢  初期費用(イニシャルコスト)より生涯費用(ランニングコスト)を重視しますか?

▢  和風・和モダン、あるいは重厚感のある洋風デザインがお好きですか?

▢  雨音の静かさや、夏場の2階の涼しさを重視したいですか?

▢  屋根の重さを考慮した、しっかりとした構造計算を行う予定ですか?

 

これらの項目に多く当てはまるなら、瓦屋根は非常に満足度の高い選択になるはずです。

 

 

よくある質問(FAQ)

 

Q. 瓦屋根に太陽光パネルは設置できますか?

 

A. はい、設置可能です。ただし、瓦の種類に応じた専用の架台が必要になります。最近では屋根と一体型になった太陽光パネルや、瓦の形状に合わせた設置方法も増えています。新築時に計画しておくと、配線や外観がスムーズに収まります。

 

 

Q. 台風で瓦が飛ぶのが心配です。

 

A. 現在の新築住宅で使用される「防災瓦」や、義務化された「ガイドライン工法」により、瓦が飛びにくい構造になっています。瓦同士を噛み合わせ、一枚ずつ釘やビスで固定するため、耐風性能は飛躍的に向上しています。

 

 

Q. 初期費用は他の屋根材より高いですか?

 

A. はい、スレートや金属屋根に比べると初期費用は高くなる傾向があります。しかし、塗り替えが不要な点や耐久年数が長い点を考慮すると、30年〜50年単位でのトータルコスト(生涯費用)は安くなるケースが多いです。

 

本稿の数値や制度は最新の公表情報を前提にした一般的な目安です。詳細は最新の公的資料をご確認ください。

 

 

まとめ:流行に左右されない「本物」の価値

 

 

瓦は古くから日本の気候風土に愛されてきた屋根材ですが、現代の技術でさらに進化しています。

 

初期費用や重量というハードルはありますが、それを上回る「耐久性」「快適性」「美観」という価値があります。

 

「やっぱり瓦がいいな」と感じたら、まずは設計士や住宅会社に「瓦を採用した場合の構造計画と見積もり」を相談してみましょう。

 

安心できる住まいづくりの第一歩として、屋根材の比較検討から始めてみてください。

 

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